社内でセクハラの被害申告があった場合の相談窓口での対応方法
労務問題について

社内でセクハラの被害申告があった場合の相談窓口での対応方法

  • ツイート
  • シェア
  • はてブ
  • LINEで送る
  • Pocket
  • 2011年12月05日

    さて、今回はセクハラの問題について書きたいと思います。

    「セクハラ」という言葉はよく聞かれると思います。

    しかし、社内で実際にセクハラが起こった場合に、経営者の立場でどのように対応すればいいのかについては意外と知られていません。

    そのため、セクハラが起こった場合、セクハラに対する会社の事後対応が悪かったとして事後対応の悪さについても会社に慰謝料を請求されるケースが目立っています。セクハラで企業が訴えられた場合、企業が負担することになる損害賠償額は1000万円を超えることも珍しくありません。

    経営者としてはセクハラの予防策を講じるだけでなく、万一起こった場合の事後対応についても考えておかなければ、いざというときに適切な対応ができません。

    そこで、今回は社内でセクハラの訴えが起こったときにどんなところに注意して対応すればいいのかについてお話したいと思います。

    セクハラの訴えがあたっとき、事実関係の聞き取りをすることになります。

    本当に被害者が訴えるような事実があったのか、加害者とされる方に直接聞き取りをして確認することになります。

    ここで注意しなければならないことは、加害者への聞き取りを実施してもいいかどうか必ず被害者の方の了解をとっていただきたいという点です。

    被害者の方としては相談だけするつもりだったのに、会社が聞き取りを実施したために、相談した翌日には、加害者に相談内容が全部伝わっていたということは、被害者の意向に反する場合があります。

    このような事態を起こすと被害者が会社に対する不信を持ち、加害者への怒りが会社にも向けられる恐れがあります。

    加害者らに対して会社から聞き取り調査をすることは必要なことですが、その前に必ず被害者の了解をとる必要があります。

    これがセクハラの事後対応3つのポイントの1点目です。

    次回以降に続けてセクハラの事後対応のポイントについて書いていきたいと思います。

    このブログの内容はメールマガジンによる配信も行っております。https://kigyobengo.com/mailmagazin  にメールマガジン登録フォームを設けておりますので、ぜひご登録をお願いいたします。

     また、顧問契約をご希望の経営者の方の面談も随時行っておりますので、https://kigyobengo.com/contact.htmlからお申し込みください。

     

  • ツイート
  • シェア
  • はてブ
  • LINEで送る
  • Pocket
  • 業法務に特に強い弁護士が揃う 顧問弁護士サービス

    企業法務の取扱い分野一覧

    企業法務に強い弁護士紹介

    西川 暢春 代表弁護士
    西川 暢春(にしかわ のぶはる)
    大阪弁護士会/東京大学法学部卒
    小田 学洋 弁護士
    小田 学洋(おだ たかひろ)
    大阪弁護士会/広島大学工学部工学研究科
    池内 康裕 弁護士
    池内 康裕(いけうち やすひろ)
    大阪弁護士会/大阪府立大学総合科学部
    片山 琢也 弁護士
    片山 琢也(かたやま たくや)
    大阪弁護士会/京都大学法学部
    堀野 健一 弁護士
    堀野 健一(ほりの けんいち)
    大阪弁護士会/大阪大学
    所属弁護士のご紹介

    書籍出版情報


    労使トラブル円満解決のための就業規則・関連書式 作成ハンドブック

    著者:弁護士 西川 暢春
    発売日:2023年11月19日
    出版社:株式会社日本法令
    ページ数:1280ページ
    価格:9,680円


    「問題社員トラブル円満解決の実践的手法」〜訴訟発展リスクを9割減らせる退職勧奨の進め方

    著者:弁護士 西川 暢春
    発売日:2021年10月19日
    出版社:株式会社日本法令
    ページ数:416ページ
    価格:3,080円


    書籍出版情報一覧へ

    運営サイト

    大阪をはじめ全国の中小企業に選ばれ続けている顧問弁護士サービス
    業務上横領の法律相談サービスサイト
    弁護士西川暢春の咲くや企業法務TV

    弁護士会サイト

    大阪弁護士会
    日本弁護士連合会
    企業法務のお役立ち情報 咲くや企業法務.NET遠方の方のご相談方法