投稿サイトの利用規約でユーザーが投稿したコメントや写真の著作権について
IT・著作権について

投稿サイトの利用規約でユーザーが投稿したコメントや写真の著作権について

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  • 2012年06月28日

    前回に引き続きhttps://kigyobengo.com/blog/1587をご参照ください)Webサービスの利用規約を作るときに注意すべきポイントについてお話させていただきます。

     

    今回は

    「ユーザーが投稿したコメントや画像、動画などの権利の帰属について、明確にしておかなければならない」

    という点について、お話しします。

     

     

    Webサービスでは、ユーザーにコメントや写真や動画を投稿してもらって、コンテンツを充実させていくタイプのものがあります。

    たとえば、お客様に「くちこみ」を書いてもらったり、お客様にWebサービスを通じて動画や写真をアップしてもらったりする場合です。

    専門家相談サイトのように、専門家に無料で回答を書きこんでもらい、それを集めていくことによって、コンテンツを充実させていくタイプもあります。

    Webサービスのコンテンツを運営側だけで充実させていくのは大変ですので、このようにお客様を巻き込んでコンテンツを増やしていくというやり方は1つの方法です。

     

     

    このようなサービスを提供する場合、コメントや写真については、そのコメントを書いたり写真や動画を撮ったりした人に、著作権が発生する可能性があることを考えておかなければなりません。

    コメントや写真の著作権が投稿者に発生するとどうなるのでしょうか?

     

     

    著作権者以外の第三者は、著作権者の同意なしには、著作権のあるコメントや写真や動画をホームページ上で掲載し続けることはできません。

    そのため、たとえばユーザーについて会員制をとっている場合に、ユーザーが退会してしまった後に、そのユーザーが投稿したコメントや写真の掲載を続けることができるかという問題が出てきます。

    この点を利用規約できちんとフォローしておく必要があるのです。

     

     

    では、ユーザーが投稿したコメントや写真の著作権についてどのように定めればいいでしょうか?

     

    Webサービスの運営者としては、仮にユーザーが退会してしまった後も、そのユーザーが投稿したコメントや写真についてはそのまま掲載を続けたいところです。

     

     

     

    そのためには、まず、

    「ユーザーが投稿した文書や写真の著作権その他の知的財産権については、すべてユーザーからWebサービス提供側に譲渡される」

    としてしまうことが考えられます。

     

     

    しかし、このようにすると、ユーザーには著作権がなくなってしまいますので、逆にユーザーの方で、その写真等を別の用途に使うことができなくなってしまうという問題が生じます。

    そこで、著作権の帰属先はユーザーに残したうえで、ユーザーがWebサービス提供事業者に対して、投稿した文章や写真、動画について無償で利用することを認める内容の規定を入れておくことがお勧めです。

    具体的には、Webサービス利用規約のなかに、次のような条項を入れておくことになります。

     

     

     

    第○条

    ユーザーは、当社に対し、投稿情報について、無償で利用(複製、複写、改変、第三者への再許諾その他のあらゆる利用を含む)する権利を許諾するものとします。この利用の許諾は永続的かつ取消不能のものとします。

     

     

     

    このように記載しておくことで、ユーザーが退会した場合はもちろん、投稿後に投稿したコメントや写真、動画の削除を希望した場合であっても、Webサービスの運営者としては、ユーザーが投稿した内容をそのまま掲載し続けることができるようになります。

     

    ユーザーからの削除依頼については、ユーザー側から削除したい投稿内容を特定して依頼があり、運営者側が承諾した場合にのみ削除するという対応を利用規約に規定しておくとよいでしょう。

    ユーザーが投稿したコンテンツをWebサービス提供者が自由に使えるようにしておくことで、コンテンツを充実させていくことができますし、ユーザーの退会のたびにユーザーが投稿したコンテンツを削除するような必要もなくなります。

     

     

     

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