著作権の譲渡を受ける場合の契約書の書き方
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著作権の譲渡を受ける場合の契約書の書き方

2011年01月14日

 

弊社では弊社商品を広告、宣伝するため、イラストレーターに依頼してキャラクターのイラストを作ってもらう予定です。
イラストレーターとの契約書を確認したところ、「本イラストの著作権は代金完済時に甲(イラストレーター)から乙(弊社)に移転する」 と書いてありました。弊社がイラストの著作権を取得するためにはこの条項で十分なのでしょうか。

現在の契約書の条項では十分ではありません。

  1. 本イラストの著作権は代金完済時に甲から乙に移転する。
  2. 前項で移転する著作権には著作権法27条及び28条の権利を含む。
  3. 甲は乙に対し本イラストについて著作者人格権を行使しない。

としておくことをおすすめします。
著作権法61条2項という条文があり、 「著作権を譲渡する契約において、第27条又は第28条に規定する権利が譲渡の目的として特掲されていないときは、 これらの権利は、譲渡した者に留保されたものと推定する。」と規定しています。
わかりにくい条文ですが、要するに契約書に単に「著作権が移転する」と書いただけでは、 著作権のうちの一部の権利(たとえば、イラストを御社で修正し変形を加える権利など)については移転の対象にしなかったものと 推定されることになります。

御社としてはこのようなことでは、困るので、契約書の中で「前項の著作権には著作権法27条及び28条の権利を含む」 と明記して、著作権のすべてが御社に移転するようにしておく必要があるのです。
さらに、イラストレーターは著作権を御社に譲渡した後も、「著作人格権」という権利をもっています。
この著作者人格権というのは、イラストレーターが自分の意に介さないイラストの変更に異議を唱えたり、 あるいはイラストが公表される際に自分の氏名が表示されるように求める権利などを言います。
この著作者人格権は著作権とは異なる権利で、契約書で御社がイラストの著作権を取得しても、 著作者人格権まで取得することはできません。
そこで、契約書の中で「甲は乙に対し本イラストについて著作者人格権を行使しない。」 と明記して、イラストレーターにこれらの権利を行使されないようにしておく必要があるのです。

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